「モーニングページに興味があるけど、公式本ではどういうルールなの?」
「公式ルールは大変だから、ゆるいやり方を知りたい…」
本記事では、モーニングページの提唱者ジュリア・キャメロンが著書で示した方法と、自分でアレンジしたゆるルールを紹介していきます。
モーニングページの公式のやり方とゆるルールを知ることで、自分に合った長続きする方法を見つけるヒントになります。
ぜひ最後までお読みください。
( )内のページ数は、ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことを、やりなさい』によるものです。
目次
モーニングページとは?
モーニングページとは、朝起きてすぐに書く三ページほどの手書きの文章であり、意識の流れをありのままにつづったものです(p25)。
ただ手を動かし、心に浮かんでくることをそのまま書きとめることで脳の中を掃除します。(p26)。
ジュリア・キャメロンのモーニングページの例を紹介します。
一九九一年十月二日 起きると、頭痛がしたので、アスピリンを飲んだ。まだ震えが止まらないが、少しよくなった。風邪を引いたのかもしれない。荷解きはほとんど済んだのに、ローラからもらったティーポットがまだ見つからない。彼女がいなくてとても寂しい。心が痛む……。(p26)
ジュリア・キャメロンはモーニングページのことを「脳の排水」「日々の気楽な作文、作文とさえいえない代物」(p26)と述べています。
なぜモーニングページを書くのか
モーニングページを書く目的は、内なる創造性を開花させるためです。
わたしたちの頭の中には論理脳とアーティスト脳があります。
論理脳とは左脳の一部で、状況を整理して論理的な選択・判断を下します。
論理脳は検閲官であり、常識的に振る舞うことを求め、独創的なもの、未知のものは拒みます(p28)。
対するアーティスト脳は、子どものように自由な発想を働かせて創造的なアイデアを生み出します(p29)。
論理脳イコール検閲官は、否定的な言葉を常に浴びせることで、アーティスト脳が創造性を発揮するのを阻んでいます。
モーニングページには、ダメ出しを繰り返す論理脳をいったん停止させ、アーティスト脳を自由に振舞わせる効果があります(p29)。
創造性を回復させるには、モーニングページと一緒にアーティストデートや12週間の創造性回復プログラムと一緒に取り組むとより効果的です。
これらは『ずっとやりたかったことを、やりなさい』で紹介されています。
創造性の回復の他にも、モーニングページにはさまざまな効果があります。
- 問題を整理する(p107)
- 時には解決策を示す(p107)
- 自分に優しくなる(p127)
- アイデアが育つ(p246)
ジュリア・キャメロンは、モーニングページは長い期間継続することを推奨してします。
彼女自身は『ずっとやりたかったことを、やりなさい』の執筆時点で、10年間毎朝書き続けているそうです(p25)。
モーニングページのやり方
ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことを、やりなさい』で紹介されているやり方は以下の通りです。
- 朝起きてすぐ書く
- A4に3ページ書く
- 何を書いてもいい
- 読み返さない、他人には見せない
朝起きてすぐ書く
モーニングページは起きた直後に書きます。
ベッドからモーニングページに直行することで、論理脳の判断を差し控えさせ、検閲を免れることができます(p27)。
A4に3ページ書く
ジュリアキャメロンの公式サイトによると、A4サイズに3ページ分が理想的な量だそうです。
紙の大きさが小さいと思考が束縛され、3ページより多いと自分の内部に深く沈みすぎる危険があるとのこと。
ジュリアキャメロン自身は1回のモーニングページに30分程度かかるそうです。
何を書いてもいい
モーニングページ には卑劣なこと、愚かなこと、ばかげたこと、奇妙なことなど、何を書いてもいいです(p26)。
モーニングページには間違った書き方はないので、検閲官のどんな批判も的外れです(p27)。
もし何も書くことが思いつかなかったら、「何も思いつかない」と三ページが埋まるまで書き続けましょう(p28)。
3ページが埋まれば何を書いてもオッケーです。
読み返さない、他人には見せない
モーニングページは他人に見せてはいけません。
開始してから8週間ほどは、自分でも読み返さないようにします。
わたしのゆるルール
本で紹介されているやり方は上の通りですが、このやり方通りに続けるのは大変です。
わたし自身、公式のやり方の通りできちんとやろうとして挫折したことがありました。
続けるために自分なりのゆるルールを決めているので紹介します。
- 朝起きてすぐじゃなくていい
- 書く量は少なくていい
- 毎日書けなくてもいい
- 全く読み返していない
朝起きてすぐじゃなくていい
朝起きた直後に書くのは、わたしには無理でした。
寝起きがすさまじく悪いので、朝起きた直後は意識がはっきりしていない。
頭に何も浮かばないし、机で寝そうになってしまう。
少しは覚醒しないと手が動かないので、わたしは以下の3つを済ませてから書きます。
- 寝起きのストレッチ
- マウスピース洗浄
- 水とプロテイン用意
上の3つを済ませるのにすごく時間のかかる朝もある。
済ませても何となく気が乗らず、モーニングページを書き始められずにパソコンを触っちゃうことも。
起きてから時間が経っていても、パソコンを触った後でも、書けたらオッケーということにしています。
書く量は少なくていい
A4に3ページも書いたことは今まで一度もないです。
使っているノートはA5です。
そもそも、英語と日本語では同じページ数でも情報量が異なります。
英語だと単語と単語の間は空けるけど、日本語だと詰めて書くという違いもある。
びっちり詰めて書くなら、A5〜B4で2ページも書けたら十分ではないかと個人的には思います。
わたしの場合、A5で1ページ半〜2ページ埋めるのに30分くらいかかります。
1ページ半〜2ページ書ける日は半分いくかどうかくらい。
残り半分は1ページだけ、数行で終わるなど書く量も時間も少ない。
細く長く続けるため、「1行だけでも書けたらオッケー」と決めています。
書く量が少なかったら効果ゼロかというと、そんなことはなく。
創造性うんぬんはピンと来なくても、気分がスッキリする効果はあります。
下の記事では、書く量が少なくてもモーニングページの効果を実感した話をしています。
毎日書けなくてもいい
そりゃ毎日書きたい。
書きたいけど、どうしても体が動かない日もある。
そういう日は割り切って休みます。
休む日が何日も続かないようにはしている。
前日休んだら、翌日は1行だけでも書くようにするとか。
休んだ翌日は、「昨日も書きましたよ感」を自分に向かって演出しつつしれっと再開します。
思い込み大事。
全く読み返していない
今年の1月からすでに9ヶ月ほど続けていますが、一度も読み返していません。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』の創造性回復プログラムでは、8週目にモーニングページを読み返して線を引くというワークがあります。
しかし、わたしはプログラムをやっていないし、自分の汚い字を解読するのは気が重いので読み返していません。
書き溜めたノートは捨てていません。
体調についてほぼ毎日書いてあるので、記録として取っておきたいからです。
続けることが一番大事
モーニングページのやり方について、提唱者ジュリア・キャメロンの著書で書かれている方法と、自分なりのゆるルールを紹介しました。
本のやり方通りにできるのが理想ではありますが、毎朝30分を捻出することが難しい人もいるはずです。
ゆるいルールでも続けることに意味があると思います。
公式ルールとわたしのゆるルールを参考に、ご自身に合った続けやすい方法を見つけてみてください。
かつてモーニングページをやめたときの話も、参考になるかと思います。