「モーニングページは昼や夜に書いてもいい?」「なぜ朝でなければいけないの?」
わたしはこれまで9ヶ月間モーニングページを続けてきて、朝に書けずに昼や夜に書いたこともあります。
しかし、モーニングページは昼や夜より朝に書く方が効果的だと感じて、なるべく朝書くようにしています。
この記事では、モーニングページを昼や夜に書いた場合の体験談と、朝に書くのがおすすめな理由を解説していきます。
昼や夜に書くとどんな感じか興味がある方、朝がいい理由を知りたい方はぜひお読みください。
目次
昼や夜に書いた体験談
わたしはこれまで3〜4回ほど、モーニングページを昼や夜に書いてみたことがあります。
朝に時間がなかったり体調が優れなかったりして少ししか書けず、脳内にモヤモヤが溜まっていてスッキリさせたかったからです。
いつもの朝と同じ机・ペンとノート・書くスピードで取り組みましたが、朝と昼・夜では何となく違うと毎回思いました。
サラサラあっさり書けてしまうのが逆によくない気がした。
昼や夜に書くと、日中の出来事や考えたことの振り返りがどうしても多くなってしまいます。
1日の振り返りだけでページが埋まり、自分の本音と向き合う態勢になる前に書き終わってしまいました。
また、振り返る中で自分へのダメ出しも多いと感じました。
なぜ朝がいいのか
自分の本音と向き合いやすいのが朝だからです。
自分の本音と向き合えることは、モーニングページで得られる最大の価値だとわたしは思っています。
本音と向き合うのに朝が適している理由は以下の2つです。
- 朝は頭が空っぽ
- 脳内の検閲官を止めやすい
朝は頭が空っぽ
朝は、特に目覚めてすぐは、頭が空っぽです。
夜寝ている間に脳内がすっきりと片づけられています。
「難しい仕事に取り組むなら朝」とよく言われるように、
難しい仕事は「朝」、単純作業は「夜」やるのが鉄則!しかも、若い人ほど朝を活かすと一目置かれる | 47原則 | ダイヤモンド・オンライン
朝はクリアな頭で思考することができます。
考え事や日常の雑事で埋まっていない頭なら、自分の本音を見つけやすいです。
昼や夜は思考・決断が頭に溜まる
昼や夜になると、脳内に思考や決断が溜まっていきます。
研究によると、人間の脳は1日に6万回も思考しています。(うち8割つまり4.5万回がネガティブな内容だそうです。)
1日4.5万回のネガティブ思考を少しでも減らしたいので、不平不満をポジティブ変換しまくってみた – STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
また、人間は無意識のものを含めて1日35,000回も決断をすると言われています。
仕事が捗らないのは「決断疲れ」が原因かも。ジョブズも実践していた “決断力の節約術” とは – STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
無数の思考や決断でとっ散らかった脳内では、自分の本音が隠れてしまいやすいです。
いざノートに向かって本音を書き出そうとしても、1日の思考や決断を振り返るだけで終わってしまいます。
自分の本音にたどり着きづらいのです。
脳内の検閲官を止めやすい
自分の本音と向き合うには、クリアな頭で思考するだけでなく、脳内の検閲官を止める必要があります。
脳内の検閲官とは
ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』によると、わたしたちの左脳には検閲官が住んでいます。
わたしたちの祖先は、森から草原に出て行っても安全か、危険な野獣がいないかを判断する際に検閲官を頼っていました。
現代では検閲官は論理的な判断を担い、一般常識に沿った振る舞いをわたしたちに求め、独創的なものを拒みます。
検閲官は完璧主義者でもあり、容赦ない批判をわたしたちに浴びせ続けます。
「そんなつまらないことを思いついたの?皆に馬鹿だと思われる」「全く、君のアイデアはいつも陳腐でくだらない」といった具合です。
身に覚えのある方も多いのではないでしょうか。わたしもよくあります。
検閲官の批判は理性的で真実味を帯びて聞こえますが、検閲官の言葉が真実ではないと思えるようになるには、惑わされないようにするには訓練が必要です。(p27)
隠れた本音と向き合うには、検閲官を黙らせる必要があります。
検閲官を振り切るなら朝
ジュリア・キャメロンによると、検閲官を止める優れた方法とは
- 朝起きてすぐ
- 手を止めずに書く
ことだそうです。
つまり、朝起きてすぐモーニングページを書くと、検閲官を振り切ることができるのです。
朝起きてすぐは、検閲官の働きが鈍いです。
手を止めずに書くと、検閲官が口を挟む余地がなくなります。
そもそもモーニングページに間違った書き方はないので、検閲官が何を言おうと筋違いなのです。(p27)
Outrunning your Censor | Julia Cameron Live
昼や夜は検閲官が働く
昼や夜になると、検閲官が働きます。
社会で常識的に生きる上で、検閲官はあらゆる判断を下します。
「今日は寒くなるから上着を羽織ろう」「上司にメールしておかないと」「歯医者の予約に間に合うように早めに仕事を終わらせなければ」
検閲官はダメ出しも忘れません。わたしたちが何をしようと難癖をつけてくるのです。
「そんな陳腐なアイデアが通用すると思ってるの?」「またいつものオドオドした話し方じゃない」
昼や夜、つまり検閲官が活発に働く時間帯にモーニングページを書いても、検閲官の難癖が入り込んできて、本音にダメ出しを浴びせてきます。
ダメ出しばかりになると、本音は萎縮して表に出てきづらくなってしまいます。
昼や夜にモーニングページを書いても、検閲官を止めるのは朝よりもずっと難しいです。
朝に書くのがおすすめ
モーニングページは朝に書くのがおすすめな理由を解説していきました。
朝に書くと
- クリアな思考で
- 検閲官が働かない
ため、隠れた本音と向き合いやすいです。
逆に、昼や夜にモーニングページを書くと、
- 一日の振り返りと
- 検閲官のダメ出し
になってしまいます。
この状態を脱して自分の本音と向き合うのは容易なことではありません。
朝起きてすぐが理想的
モーニングページは朝起きてすぐ書くのが理想的です。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』では朝起きたらベッドからモーニングページに直行することを推奨しています。
そこまではできなくても、起きてから時間の経たないうちに取り組むのをおすすめします。
わたしは毎朝のルーティンを下のように決めています。
- 寝起きのストレッチ
- マウスピース洗浄
- 水とプロテイン用意
- モーニングページを書く
ルーティンを決めてしまえば、寝ぼけていても考えずに動くことができてラクです。
昼や夜なら日記もあり
朝がベストな時間帯としても、朝はどうしても無理という人もいると思います。
起きてすぐ赤ちゃんの面倒を見なければならない、体調の関係で朝は起きられないなど、さまざまな事情が考えられます。
その場合、モーニングページの代わりに日記を書くのも一つの手です。
モーニングページを書いても1日の振り返りになるのなら、最初から読み返す前提で日記を書いてしまうのです。
わたしは毎晩、自分褒め日記を書いています。
日記は日記で、モーニングページとは別の種類の癒し効果を感じています。
どちらも自分に欠かせないものです。
昼や夜にモーニングページを書くのも自由
それでも、昼や夜にモーニングページを書きたい!という場合、もちろん書いてオッケーです。
ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが、朝がおすすめだからと言って、昼や夜にモーニングページを書いてはいけないという話では全くありません。
ノートに何でも手を止めず書く行為は、時間帯を問わず自分を癒してくれるものです。
現在のわたしは朝に時間を取ることができるので、モーニングページは基本的に朝起きてすぐ書いています。
しかし、朝書けなかったけど書きたい気分のときは、今後も昼や夜に書くつもりです。
確かに昼や夜だと本音は見えづらいですが、
- イライラが減る
- 気分がすっきりする
という効果は健在だからです。
続けることが大事
モーニングページは朝書くのがおすすめです。
朝なら頭が空っぽで脳内の検閲官を止めやすいからです。
どうしても時間が取れない場合は昼や夜に日記を書くのもありです。
もちろん、昼や夜にモーニングページを書きたい!という場合、それもオッケーです。
どんな方法であれ、自分にとって負担の少ないやり方で、細く長く続けられたらいいですね。
参考図書
ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』