キーボードやPCスタンドを入手して2週間。
わたしは腰痛で椅子に座れなくなっていました。
キーボードやスタンドが悪いわけではありません。
彼らのおかげで作業が楽しくなり、のめり込んでしまい、長時間ぶっ続けで座りすぎてしまったことが直接の原因でした。
関連して、椅子の質が悪かったこと、急に背筋を伸ばしたせいでひどい反り腰になってしまったこと、手書きでメモを取るために頻繁に腰をひねっていたことなども挙げられます。
いろんな無理が重なって長年燻っていた腰痛を目覚めさせてしまった。
腰は痛いけどPC作業はしたい。
スタンディングデスクを買っても置く場所がないし高い。
藁にもすがる思いでスタンディングデスクもどきを実験したので、結果を共有します。
目次
3パターン試した
手持ちの家具や本などを使って3パターンのスタンディング作業環境を試しました。
①カラーボックスのみ
まずはシンプルにカラーボックスだけで試してみた。
デスク横のカラーボックスの上にノートパソコンを乗せただけです。
高さ108cm、3段のカラーボックスです。わたしの身長は159cmです。
ちょこっと作業するぶんには問題がなかった。
ただ、ディスプレイはもう少し高い位置がいい、しかし現状でも長時間キーボードを打つには高すぎて腕や肩がだるくなってしまう、という不満はありました。
ディスプレイとキーボードでは適切な高さが異なるんですよね。
カラーボックスの上は狭くてせっかく買ったキーボードが使えないのもネックです。
スタンディングで長時間作業しようという意欲は湧きづらい環境でした。
②デスクに本や箱を積む
立ったまま長時間の作業ができるようにしたい。
ノートパソコンとキーボードそれぞれが適切な高さになるよう、広いデスクに本や箱を積んでみました。
結果がこちら。
パソコンの下には、ニトリのボックス2つを重ねました。
この商品と同じなのかな。サイズは一緒です。
メモ帳やシステム手帳など、文具類を保管してあります。
蓋のへこみがMacBook Pro(2021)の横幅にぴったりだった。
キーボードの下には無印良品のアクリル収納を2つ重ねて。
RealForceのキーボードはがっしり重さがあるのでキーボードを打っても揺れません。
左右にもう少し安定感が欲しいけど許容範囲内です。
Magic Trackpadの下には文庫本を積みました。
サイズがちょうどよかった。Magic Trackpadは文庫本より一回り大きいです。
薄めの本がメインですが17冊も積んでいるので、何かの拍子に崩れないか心配ではある。
トラックパッドを操作するときに本がズレたりぐらついたりはしないです。
デスクの高さが73cm、PC下の箱の高さが37cm、キーボード下のアクリル収納の高さが19cm、Magic Trackpad下の文庫本の高さが21cmでした。
ディスプレイの高さもキーボードの高さもちょうどよくて疲れにくそう。
作業しているときに、キーボードやトラックパッドの下に敷いてるものが見えないのもお気に入りです。収納ケースや本の表紙がいちいち目に入ると気が散るので。
しかし問題点が2つありました。
第一にこの状態では手書きのメモが書きにくい。
わたしはPC作業をしながらちょこちょこメモを取ります。思いついたことを書き留めたり、文章がまとまらないときに書いて整理したりする。
この環境でメモを取るには、いちいち前屈みにならないといけなくて腰に響く。
デスクにこんなに物が積み重なっていたら、PCを使わないときも書き物がしづらい。
毎朝のモーニングページや毎晩の日記を書く場所がなくなります。
毎日朝晩にデスク上の本や収納ボックスを動かすのも現実的ではありません。
座って作業できる環境も残しておきたいと思いました。
第二にキーボードを見るときに首が疲れる。
わたしはブラインドタッチができません。
日本語を普通に打つときは見なくても大体平気だけど、数字やアルファベットのときは少し見てしまう。
最近はショートカットキーをたくさん使い始めたばかりで、ショートカットを打つたびに手元を見てしまいます。
この環境だとキーボードを見るときに首を90度近く傾けなければいけない。座っているときのように目線を斜め下に動かすだけでは、キーの印字が目に入らないんです。
キーボードと身体の距離が近すぎるんですよね。
腰はよくなっても首を痛めるな…と思ってしまいました。
③カラーボックス+サイドテーブルに本など積み重ねる
「ディスプレイとキーボードの高さは別にしたい」「デスクは座って使えるよう空けておきたい」「首の負担をなくしたい」
ここまでの実験で出た要望を踏まえて、①②の合わせ技を試してみました。
カラーボックスの手前にサイドテーブル、というかデスクに付属の引き出しを置きました。
デスクと同じ高さなので、②で使ったアクリル収納と文庫本をそのまま流用。
ディスプレイを高くするために、ノートパソコンの下に本を敷きました。鴨長明もびっくり。
これで目線の高さもちょうどいい!首を下に傾けなくてもキーボードが見える!デスクは空いているし、パソコンとキーボードとトラックパッドを移動するだけでスタンディング作業できる!
しかし、今度はディスプレイが遠すぎて文字が見にくい事態に。
文字サイズを大きくしてもいいけど、一覧性が下がるしアプリごとに調節するのがめんどくさい。
14インチの限界を感じる。
というか、サイドテーブル(引き出し)が邪魔。カラーボックスの中のものが取れないじゃないか(当たり前)。
引き出しが出現したことでヨガマットも敷けなくなったし。
作業の合間に手書きメモが取りにくいのも変わりません。メモのたびに前屈みになるのは腰がきつい。
立ちっ放しもしんどい
そもそも、ずっと立ちっ放しで作業するのがいいのか?という疑問が頭をもたげました。
立ちっ放しだと時間が経つにつれて姿勢が崩れてくるし、膝や肩などが凝ってしまう。
で、いろいろ調べてみたら「立つと座るを交互に繰り返すのがいい」という記述を目にしました。
長時間の座り作業・立ち作業が及ぼす健康リスク。最適なバランスは? | Worker’s Resort 世界のワークカルチャーから働き方とオフィス環境を考えるメディア
座るのが身体によくないというのも、長時間座ったままなのがよくないのであって、こまめに立って動けばいいそう。
立ってデスクワークしてみた 30分のうち数分でも効く|NIKKEI STYLE
この記事も面白かったです。ソファでテレビが一番身体に悪い。
スタンディングデスクには意味がない? 座りすぎと健康の関係を研究してわかった「もっと重要なこと」 | WIRED.jp
自分の腰痛と照らしてみても、30分程度なら座って作業しても平気です(最初のひどい痛みからたっぷり休養を取ったおかげでここまで回復した)。
50分以上ぶっ通しで座っていると、後に引きずる痛みが残る。
自分の身体で検証した結果、30分座る→15分立つ、を繰り返すのがわたしの場合はしっくりきました。
結局、①に戻る
座る→立つをこまめに繰り返すのなら、素早く切り替えられる環境がいい。
結局、①カラーボックスに乗せるだけに落ち着きました。
30分や15分ごとに1.3kgのキーボードを移動させるのは面倒。ノートパソコンを動かすだけで精一杯。
部屋はすっきりするし、文庫本タワーの崩壊に怯えなくていい。
高さが微妙にしっくりこない問題は、15分間ならまあ耐えられるかと割り切りました。
電動スタンディングデスクが欲しい!!
今回の実験で、スタンディング作業環境は家にあるもので用意できることが分かりました。
わたし自身、当面は①カラーボックスに乗せるだけでしのぐつもりです。
しかし同時に思ったのが、電動スタンディングデスク欲しい!!ということ。
自分の身長に合わせて0.1センチ単位(!)で調節できるとのこと。
本当に自分に合う高さを求めるなら、座っての書き物とPC作業、立っての書き物とPC作業で4パターンは欲しいんですよね。
家にあるもので4パターン用意するのは面倒すぎる。
電動で微調節できるスタンディングデスク、非常に気になります。
デスクを買い替えるとなれば大事ですし、今使っているデスクに愛着があるので手放したくないのですが。
便利そうだな、欲しくなるな…。
時間をかけて検討してみます。
デスクワークでの腰痛に悩んでいる方、スタンディングデスクに興味がある方、まずは家にあるものでスタンディング作業を体感してみるのがおすすめです。
立ったままでのデスクワークが自分に合っていると分かったら、電動スタンディングデスクを買うのはありだと思います。