親指シフト練習日記【初日〜3週間】

親指シフト練習日記
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作家もすなる親指シフトなるものを、わたしもしてみむとて、するなり。

練習の苦闘を記録しておきます。

我も親指シフトしてみむという方は、参考になるかもしれません。

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1日目

「日本語を気持ちよく打てるようになりたい!」という一心で、親指シフトにチャレンジすることにしました。

「気持ちよく日本語が書ける」伝説の入力方式 親指シフトを激しくオススメされてきた | i:Engineer(アイエンジニア)|パーソルテクノロジースタッフのエンジニア派遣

始めるからにはローマ字入力は今後一切使いません。無職でヒマだからこそできる荒業です。

まずは親指シフトを使えるよう設定するところからスタートです。

Mac使いのわたしはKarabiner-Elementsを使用。

設定方法は下の記事が参考になります。

【親指シフトMac版】Karabiner-Elementsで、orzレイアウト、全角「:」入力を可能にする! | Mizuc ism

まずはNICOLA宣言という親指シフトの入門テキストをひたすら写経します。

NICOLA派宣言 | NICOLA 日本語入力コンソーシアム

著者の熱量に圧倒される。

NICOLA派宣言のSection3〜8を無心で写経していく。
パソコンの左に散らばっているのがNICOLAのテキストです。

親指シフトを練習しているデスクの上

配列表はネットのどこかで拾わせていただきました。
パソコンスタンドに立てかけるといい感じに。

親指シフトを練習しているデスクの上

亀未満のスピードで1文字ずつちまちま打つ。

ここまで30分かかった。

親指シフトを練習している画面

……。

こんなん無理、覚えられん!

親指と他の指を同時に押すのが難しい。

慣れない動作に、30分練習しただけで背中と腰がバキバキになって体が悲鳴を上げた。

運転の練習に四苦八苦していた時期を思い出す。

初日はNICOLA派宣言のテキストだけを4時間半練習しました。没頭してのめり込んだけど、体のバキバキ具合に練習ストップ。

キーの配列は大体覚えられました。記憶力が悪くない方だというのもあるけれど、それ以上にローマ字入力でホームポジションを身につけていたからというのが大きい。

ホームポジションを覚えるところからスタートする場合、覚えるのはもっと時間がかかるだろうと思いました。

下の記事で紹介されているように、キーボードにシールを貼っちゃうのがいいかもしれない。

親指シフトキートップシールを作る | かもめ~る通信

頭も体もぐったり疲れた。

これでスラスラ打てるようになる日が来るのか…。全く先が見えない。

できないことにスポットを当てたら辛くなるばかりなので、できること、少しでもできるようになったことに目を向けることにしました。そうしたら練習や試行錯誤も楽しくなる。

とりあえず、今日は配列をぼんやり覚えられたからヨシ!ということにします。

2日目

初日同様、NICOLA派宣言のテキストを反復練習します。

多大なストレス

練習する中で、ストレスがすごい。

ストレスには3種類あります。

  1. 打ち間違い・スピードが激遅
  2. ローマ字入力の抗い難い誘惑
  3. 文章を書くのを我慢すること

①の打ち間違いやスピードの遅さは仕方ない。思うように打てなくてイライラするのも、亀以下のスピードでしか打てないのも、最初から織り込み済みです。

辛いのは②ローマ字入力の誘惑だった。

NICOLAの練習テキストを1文字ずつ打ちながら「ローマ字入力なら一瞬で打てるのに…」と何度思ったことか。

「何のためにこんな苦労してるのか」と心が折れそうになりました。

大学生の頃、ローマ字入力の練習をしたときはこの種のストレスはなかったんですよね。比べる対象がないから。

ローマ字入力でちんたら打つ以外、タイピングしようがなくて、悩む余地なくえっちらおっちら打っていました。

③文章を書くのを我慢すること、これも自分にとっては苦痛だった。

ブログ用の文章を毎日打っています。他にも、読書ノートや考えたことなどもパソコンで記録している。

親指シフトを始めて2日、パソコン作業は親指シフトの練習以外何もできていませんでした。

頭の中に書きたいことが溜まっているのに、出口を失って暴れている。

思うように書けないことは自分にとってこんなにストレスなのかと、新たな発見でした。

無理やり文章を打ち始める

ストレス①②は仕方ないとして、③については親指シフトで好きに書けばいいじゃん?と気づいた。

で、ブログ用の文章を書いてみました。

40分で362文字書けた。

親指シフトで記事を書いてみる挑戦

ローマ字入力とは比べものにならない遅さだけど、書くことはできる。

少しだけでも頭の中身を外に出せてすっきりしました。

この日もトータルで4時間強練習しました。

3・4・5日目

2日間で溜まった体の凝りがきつかったので、練習は1日平均2時間くらいにとどめました。ストレッチや散歩の時間をたっぷり確保した。

腕や肩のこわばりにはこの動画がおすすめです。

NICOLAの写経は卒業して、好きな歌詞やエッセイを書き写すことばかりしていました。

練習を飽きずに続けるには、楽しく打てる文章を選んだ方がいいと思ったからです。

スピードは速くなる兆しがない。30分かけて600〜700字なので、1分あたり20字プラスアルファ程度。遅い。

5日目の夕方、ブログ記事を書いてみました。自分の頭で考えて書くのは2日目以来です。

考えながら文章を書くのは、ただ書き写すことの倍近く頭が疲れます。

パソコン作業で疲れてぐったりする女性
ぐったり

文章の内容に頭を捻りつつ、キーボードの指運びにも気を配らなければならない。脳みそフル回転です。

ブログを書くときは1分あたり15文字くらいです。

考えながら文章を書くと入力できる文字数がどうしても少なくなるので、指に動きを覚え込ませるためには、しばらくはタイピングだけの練習を続けて入力する文字数を確保した方がいいと思いました。好きな文章の書写を続けます。

ミスタッチのパターン

自分の打ち間違いのパターンがだんたん見えてきました。3つあります。

①隣どうしのキー

「う」「し」、「い」「ん」、「あ」「え」、「て」「た」、「き」「く」などです。

左右より上下隣り合っている方がミスしやすい気がする。

上下隣り合っていると担当する指が同じだからですかね。

②親指押す・押さない

「ん」「っ」、「て」「な」、「つ」「ま」などです。

押す・押さないを実際に間違える場合だけでなく、親指キーを押したけど力が弱すぎたりタイミングがずれたりして反応しない場合もあります。

タイミングのずれは、濁音をつけたい時にもよく起きる。「だ」のつもりが「た」になった、ついでにその次の「く」が「る」になっちゃう、などです。

③左右対称

一番多いのがこのパターンです。

例えば右手中指で押す「き」を打つつもりが、間違えて左手中指の「て」を打ってしまう場合です。

「と」「け」、「い」「し」、「っ」「を」、「み」「も」などは本当によく間違う。

なぜ左右を間違ってしまうのだろう。親指シフトあるあるなんですかね。

6・7日目

ブログ記事を30分書いたら好きな文章の書写を30分やるという風に、交互に取り組むようにしました。

このころから、文章を打つとき、親指シフトの方がローマ字入力よりも手書きの感覚に近いと思うようになりました。

ノートに手書きしている様子
手書きのような気分で入力できる

ローマ字入力で文章を打つときは、キーボードの上を指先が滑るようで、脳と指先がバラバラに動いているような感覚だった。

親指シフトだと、脳内でイメージした語をそのまま指が入力しているような。脳と指が直接つながっているようで気持ちいいです。

この感覚を突き詰めていくと、「指がしゃべる」境地にたどり着けるのかもしれません。練習のモチベーションが高まりました。

.また、このころからだんだんと流れの中で打てるようになりました。

これまでは「お」「は」「よ」「う」と1文字ずつぶつ切りで打っているようだった。1文字打ち終えてから次の文字へ移動する、これでは時間がかかって仕方がない。

だんだん慣れてきたからか、「お」を打っている最中から指が次の「は」の位置に移動できるようになってきました。「は」の次は「よ」の位置へ、「よ」の次は「う」の位置へ。

そうすると「おはよう」となめらかな流れの中で打つことができます。

キーからキーへの指の移動を覚えてきたということなのだろうか。

「である」「する」など頻出の単語はスムーズに打てますが、たまにしか出てこない単語は指が止まってぶつ切り打ちになります。「や」「よ」「い」などです。

練習の苦痛も徐々に和らいできました。

キーボードで入力する女性
気分良く打てるようになってきた

3・4・5日目が体の痛みと相まって苦痛のピークだったな。

これから先は楽しみながら練習できそうです。

3週間経過して

この記事を投稿する時点で、親指シフトを始めてから約3週間が経過しています。

相変わらずスピードは遅いし、打ちミスばかりしている。

入力があまりに進まないので、音声入力を駆使し始めたほどです。

スマートフォンで音声入力をする女性
これはこれで便利

それでも、ローマ字入力に戻そうとはもう思わない。

ローマ字入力の、指が忙しなく動き回るあの感じにはもう戻れません。

好きな文章を書き写す練習は、2週間経つまでは細々と続けていました。

今は練習のためだけの時間は取っておらず、ブログ記事執筆やメモアプリの記入といった実戦の場面のみです。

ローマ字入力並みにスラスラ打てるようになるにはまだまだ時間がかかりそうですが、気長に練習していきます。

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ひよぞう

ひよぞう

適応障害(うつ)を患い療養して4年。ズボラでも日々を生きやすくするために奮闘する日々を綴っています。

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